2020年10月1日木曜日

【統計ソフト】[統計の基礎1]統計の種類を知る

統計ソフトを使う上で知っておくと役に立つ統計の基礎的な用語を紹介します。
以下のリンクから関連のブログ記事を一覧できます。

今回は,統計の種類についてです。
統計は大まかに以下の2つに分けることができます。

1. 記述統計(descriptive statistics)
得られたデータ(標本,サンプル:sample)の特徴や性質を,数値や図表を用いて要約・説明します。
  • 数値:平均,分散,標準偏差,中央値,最頻値,四分位数,比率 など
  • 図表:棒グラフ,度数分布表,ヒストグラム,箱ひげ図 など

業務で行うデータの集計や報告書などで,データそのものの情報を把握する際に用いられます。
多くの場合,エクセルなどの汎用的なソフトウェアを使って計算・作図することができます。

2. 推測統計(inferential statistics)
得られたデータ(標本,サンプル)に基づいて,そのデータそのものではなく,データのもとになっている集団(母集団:population)の特徴や性質を予測します。回帰分析,推定(点・区間),検定などを含みます。
研究などで,実験や調査によって得られたデータから,より広汎に適用できる情報を推理・推論する際に用いられます。
高度な数学的バックボーンに基づいた計算を必要とするため,多くの場合,SPSSやRのような専用の統計ソフトが必要となります。(もしくは,それらのソフトを用いることで簡便に計算が実行できます。)

なお,分散や標準偏差などの一部の数値は,記述統計で用いる場合と推測統計で用いる場合とで算出方法が異なります。統計ソフトでこれらの数値を算出すると,基本的には推測統計で用いる方法によって値が算出されます。

【統計ソフトヘルプデスク】
HP:https://www.mnc.toho-u.ac.jp/mc/mnc_stat.php
メール:mnc_stat☆ml.toho-u.jp
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