2020年10月1日木曜日

【統計ソフト】[統計の基礎2]データの尺度の種類について知る

統計ソフトを使う上で知っておくと役に立つ統計の基礎的な用語を紹介するシリーズです。
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今回は,データの尺度についてです。
データの尺度は,それぞれの値が持つ性質から,大まかに次の4種類に大別して考えることができます。「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」「比尺度」。

また,名義尺度と順序尺度をあわせて「質的尺度」,間隔尺度と比尺度をあわせて「量的尺度」と呼びます。

それぞれの尺度の性質と,利用できる統計量(データの要約値)については,以下の図をご参照ください。


なお,統計ソフトでは,間隔尺度と比尺度を同等のものとして扱う場合があります。
※SPSSの場合は,間隔尺度と比尺度をまとめて,「スケール」と呼んでいます。

また,量的な尺度を持つデータは,この尺度とは別に,「連続変数」「離散変数」という形で分類することができます。
連続変数とは,身長や体重のように,計測する装置の精度に依存するものの,本来は途切れなく連続した値をとる変数のことを指します。
一方,離散変数とは,貸し出された本の数や,施設を訪れた訪問者数,といったように,計測の最小単位が決まっていて,飛び飛びの整数値しかとり得ないものを指します。

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